私たちはロングステイの滞在先としてマレーシアをお勧めしていますが、マレーシアで行われている介護について考えてみたいと思います。
マレーシアで暮らすと、同じお金を使っても、日本よりずっと広い家に住むことができます。 またアマさん(日本でいうお手伝いさん)を大変安く雇うことができますので、もともとアマさん部屋を備えた住宅がたくさんあります。
ですから、アマさんに介護の要領を教えてみてもらうことができますので、マレーシアでは在宅介護が行われることが多いようです。 日本でお手伝いさんを雇うとかなり高くつきますし、ヘルパーさんを頼んでも結構な金額になるので、この点はマレーシアのほうが恵まれているなあと感じます。
それでも専門家の介護が必要になったら、施設に入ることになります。
そんな中で、5月1日にマレーシアで初めての日本人専用老人ホームができました。ここで詳しく書くことはできませんが、この施設がすばらしいなと感じた点についてご紹介したいと思います。
このホームは、自立者でも要介護の人でも入居することができます。 (ただし入居時に認知症のある方は受け入れてもらえません。入居後に認知症になった場合は問題ありません)
基本的な日常のサービスはすべて行ってもらえますし、もちろん身体介護もしてもらえます。 また、海外のホームということで一番不安な点は食事と言葉だと思うのですが、日本語を話せるスタッフの方がいらっしゃいますし、日本人に合わせた食事を提供してくれます。
そして、一番すごいなと思ったのは、入居一時金がいらないということです! 保証金として月額利用料の一ヶ月分を支払いますが、あとは月額利用料のみ支払うこととなります。
この月額利用料は個室や大部屋によっても変わりますし、要介護者と健康者によっても違います。けれども、大体1人10万円前後と、日本では考えられない料金となっています。
ただし、オムツや薬代などは実費負担となります。
また施設のオーナーが内科医なので、定期的に回診もありますし、何か問題があれば大きな病院に搬送してもらえます。
できたばかりの施設ですので、まだ利用者の声を聞くことができませんが、マレーシアに移住した日本人の方だけでなく、これから海外に住んでみたいと思っている方たちにとっても、うれしい出来事かもしれません。
* 上の写真はこのたびオープンした「ナースロッジ日本」のダイニングの様子です
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