クアラルンプールで生活していると、日本とは全く違う時間が流れていく気がします。
マレーシアは赤道直下に位置しますが、朝夕は想像以上に涼しく、日本の夏よりずっと快適に過ごすことができます。 けれども、午後からは30度を超えて蒸し暑くなるので、涼しいところでゆったり過ごすのが一番です。
私たちは28階の部屋に滞在していましたが、朝早く起きて窓を開けると、心地よい風が部屋をすっと抜けていきます。 モントキアラの街は緑が多く、窓からの景色はとてもすばらしいですし、大きく呼吸をすると体にエネルギーが満ちてくるような感じがします。
そのまま朝食の準備をすることもありますが、散歩がてら近くのコーヒーショップにモーニングを食べに行ったり、片道15分ほど歩いてパンを買いに行ったりもします。 それから昼までそれぞれの用事をすませます。
ときどきウインドーショッピングを楽しむこともありますが、ほとんどは部屋に帰ってシャワーで汗を流し、リビングでくつろぎます。 (このシャワーを何度も浴びるというのは、アジアの国で快適に過ごすコツかもしれません)
日本でいると昼間から小説を読むなんてことはほとんどありませんが、ここに来ると心に余裕ができるのか、何時間も本を読んで過ごすことがあります。
ですから、日本から持ってきた小説もあっという間に読み終わってしまいました。 このとき、娘は「白い巨塔」の1,2巻を持ってきていましたが、続きが読みたいということで、日本人会の図書館に探しに行きました。
残念ながら、この本はないということでしたので、ほかの本を借りて帰りました。ところが、私たちの残念がる姿を見て、主人が紀伊国屋で残りの3冊を買ってきてくれたのです。
大喜びで本を手に取り、裏を見たらびっくり!
日本で590円で売っている本が、こちらで買うと31・3リンギット (約1100円)もしています。
やはり輸入品は高いのだと痛感! でもお父さんのやさしい気持ちに感謝です!
セカンドライフに入るのはまだ少し先ですが、つかの間の時間、こうして豊かな気持ちで過ごせたことは、私たち家族の大切な思い出となるに違いありません。
部屋のベランダから見える風景です。
緑の中にある低めの建物は、インターナショナルスクールです。
いつもこの前を通って散歩しています!
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