23日(土)の日経新聞の夕刊に、「邦人滞在誘致 アジア競う」という見出しで記事が書かれていました。
アジアの各国が日本人の誘致に力を入れるのは、団塊の世代を中心に海外生活を希望する人が増えているためで、50代の人を中心にアンケートを行ったところ、2005年には日本人が長期滞在を希望する国のトップ10に、マレーシア、タイ、フィリピンがランクイン。
アジアで最も人気が高いとされるマレーシアは、ハワイを抜いて、オーストラリアに次ぐ2位という結果でした。
アジアの国に人気が集まる理由はいろいろ考えられますが、暖かい気候、ヨーロッパやアメリカなどに比べると比較的近くて時差が少ない、物価が安いなどが主な理由だと思います。
その中でも、私たちはマレーシアのクアラルンプールをお勧めしています。
もちろん田舎でのんびりしたいという方もいらっしゃいますが、クアラルンプールでは、住む場所や過ごし方によって、ゆったりと暮らすこともできますし、買い物や遊びなど、都会的で刺激のある生活もできます。
またマレーシアの人々は日本人に対しても大変やさしく、尊敬の念を持って接してくれることさえ感じることができます。
特にクアラルンプールの日本人会の設備やサークルは充実しており、やろうと思えば何でもできる環境がそろっています。
外食はもちろん、スーパーなどでも日本食が充実しており、食事が合わずに困るということがほとんどないですし、マレーシアの中でも医療レベルが高く、生活する上での心配が少ないこともお勧めの理由です。
ただし、新聞記事の最後に、帝京大学・岡本教授の「 不測の事態にも対応できる経済的、心理的余裕が必要」というコメントがありました。
最近、マスコミでもロングステイに関する内容を取り上げられる機会が多くなり、いろいろな情報が届けられるようになりました。これはとてもうれしいことなのですが、マスコミの影響というのは本当に大きくて、逆に恐ろしいなと感じることがあります。
テレビである地域のロングステイの様子が紹介されると、その土地に行ったことがないという方が、いきなり長期間の滞在を希望するという場合もあります。
もちろん本やインターネットなども調べて、いろんな情報を収集された上でのことだと思います。
けれども、まず下見に出かけ、いろんなことを体験して、その国に住んでみたいなと思われてから長期間滞在することをお勧めします。
安易に考えて出かけることで、思いもかけないことが起こったり、その国が好きになれなかったりというのは、大変もったいないことだと思います。
また、物価が安いというのは魅力的ですが、そこで自分がどんな暮らしをしたいのかということを考えておくのも大切です。
海外で過ごすことで得られることはたくさんありますが、そのためには目的やイメージをしっかり持っておかれることが大事ではないかと感じています。
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