今年中学生になった娘は、バレーボール部に入りました。
毎日クタクタになりながらも機嫌よく部活を続けていたところ、先輩のアタックを受け損ねて突き指をし、骨折してしまいました。
治るまでの間、部活はもちろん趣味で続けていたピアノも弾くことができませんでした。大好きな先輩たちと一緒に部活ができず、プールの授業にも参加できなかったので、たまったエネルギーが発散できず、イライラするときもありました。
ふた月かかってようやく治ったのですが、昨日から期末テストが始まり、部活はお休みです。
本当なら今日も一夜漬けの勉強をしなければならないはずなのですが、学校から帰ってきた彼女は、ご飯を食べ終わるとすぐにピアノを弾き始めました。
「テスト期間中なのに~?!」とあきれそうになりましたが、彼女の弾く子犬のワルツとバッハの音に聴き入ってしまいました。もちろん、ずっと練習をしていなかったので指はスムーズに動いてませんが、弾きたいという気持ちが音に表れています。
久しぶりに聴くピアノの音に、やっぱり音楽っていいなと思いました。
そういえば、最近、大好きなクラシックのCDもコンサートも聴いてないな・・・。
日本ではコンサートチケットがすごく高いので、しょっちゅう行けるわけではありませんが、娘が小学校に上がってからは、ときどき家族一緒にコンサートに出かけるようになりました。有名な楽団やピアニストが演奏するときは3人でウン万円もしますが、すばらしい演奏が聴けたときは幸せいっぱいの気持ちになります。
もちろん生の演奏が最高なのですが、お気に入りのCDを聴くだけでもよいと思います。
私もいろいろと好きな曲や好きな演奏家がありますが、中でもグレン・グールドがピアノで演奏する躍動的なバッハが大好きです。彼の演奏を聴くと、いつもなぜか涙があふれ出そうになります。癒されるというわけでもありません。けれども、彼の音楽は私の魂に響き、生まれてきてこのようなすばらしい音楽に出会えて本当によかったと感じさせてくれます。
マレーシアにはマレーシア・フィルハーモニー管弦楽団があり、スリアKLCC内にあるペトロナス・フィルハーモニーホールでコンサートが行われています。世界中から演奏家を集めており、なかなかレベルの高い演奏が聴けます。
前回の滞在では日程が合わずに行くことができませんでしたので、次回こそはと思っています。
料金が安いので、まだ一度もコンサートに行ったことがない方にもお勧めです。
滞在中に演奏会が行われるのであれば、いつもよりちょっとおしゃれをして、是非足を運んでみてください。
*上の写真は、娘がフルコンサートピアノを弾かせてもらっているところです。1000万円以上もするピアノで、二度と弾く機会はないと思い写真を撮りました。
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